健康経営の講座群が充実してきました

*2022年9月29日(木)

「健康経営」とは、人的資本である従業員の健康管理を経営的な視点でとらえ、戦略的に実践していくことを言います。

「企業理念」に基づき、人的資本である従業員への健康投資を行うことは、従業員の活力向上により、イノベーションの拡大、生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。

今回、この「企業理念」に何を含むかを考えていきます。



健康経営と従業員満足度と幸福度

近年、新型ウイルスまん延により、リモートワークやオンライン商談など多様な働き方が促進されました。また、ワーク&ライフの考え方や価値観も多様化してきた結果、従業員から企業に対する評価も、給与や労働時間、福利厚生の充実度といった従業員「満足度」に加えて、その職場で働く意味の認識などの従業員「幸福度」など、さまざまな観点から判断されるようになりました。

従業員「満足度」が主に労働環境の充実度を評価することに対し、従業員「幸福度」では働く人の幸福度といった感覚的なものが評価されます。

従業員満足度・幸福度を向上させることは企業の収益性アップにもつながり、企業と従業員双方にメリットとなるため、「健康経営」の一環としてとらえていく必要がありそうです。

従業員幸福度を向上させるとは

2023年3月期から「人的資本」について有価証券報告書への開示義務が始まります。

企業には、社会価値を創出していく目的があります。
その目的を遂行するための人的資本である従業員の価値をどう高めていくかという発想が再び注目されています。

企業は社会から人財を預かるという側面も持ち、従業員の幸福の創出を図ることも社会的使命と言えます。そう考えると、人の幸福の源泉として「健康」は第一義であり、企業にとって、従業員の健康管理を支援し、ヘルスリテラシーの教育を通して強化していくことは大きな経営的意味を持ちます。

さらに、企業が「企業理念」により、企業の社会的な目的・志を明確にすることにより、企業存在が従業員を引きつける力を持つこと、そこから、さらに企業の場が従業員にとっての成長の場となり、個々の従業員が働くことの意義を持てるように社内環境および人材育成方針を再構築していくことが求められています。

また、今春、厚生労働省から示された「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」では、現場リーダーが個々の部下のキャリアアップの支援ができるように、企業が現場リーダーをサポートすることを提言していますが、個々の従業員の属性と仕事のマッチングなどを解決していくヒントがありそうです。

JTEXの「健康経営」関連講座を紹介します

マンガで学ぶ「心理的安全性」~働きやすい職場づくり
    働く場が従業員にとって安心できる場所であり、自発的な発言を損なわない場であることは、従業員が活躍しやすく、活発な議論によりイノベーションを生み出しやすい場の構築に大切です。

働き方生き方改革講座ー実践ワーク・ライフバランス
    ワーク・ライフバランスを考えることは、自分の人生をどう構築していきたいかを考えることです。それは単なる仕事と生活時間のバランスの問題ではありません。仕事を通じて、また個人領域で、自らがどう成長していくのか、それを後押しする講座です。

職場のメンタルヘルスマネジメント入門コース
    残念ながら、職場でのメンタル不調はいまだ高い状況が続いています。複雑化する社会、職場の中で、自らと部下の心の健康を維持していくのか、リーダーに必須の講座です。

シルバー人材の健康マネジメント(eラーニング)
    70歳まで働く人が増えてきました。高齢化による心身の衰えは必ずあり、その対策が必要です。事故が起きない前に職場の対策を整えておきましょう。




健康キラリ☆食べ方講座
    自らの健康を自分で守る、ヘルスリテラシーのための講座です。健康診断の結果をどう読み解き、食べ方を変えることで健康を維持していくことが求められています。

働く人の健康管理
    こちらの講座は、身体の健康管理の講座です。さまざまな臓器から構成される人体の不調とその予防について学びます。

講座に関するご質問、その他通信教育に関するお問合せは、下記担当者までお願いいたします

2022年総合通信教育ガイドについて

ご請求は下記より受け付けております
「技(わざ)と、術(すべ)と、力(ちから)。挑むのは、継続可能な社会。」

電子ブックで閲覧いただけます。


【発行・編集・著作】
JTEX 職業訓練法人 日本技能教育開発センター
〒162-8488 東京都新宿区岩戸町18 日交神楽坂ビル
TEL:03-3235-8686(午前9時~午後5時)

2022年9月29日