締め切り迫る~お早目の申し込みを!国家技能検定「学科免除通信教育」機械保全科 機械検査科 /新鬼平随想録[第46回]
*2024年8月8日(木)
いっそう暑さの厳しい日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、
- 「国家技能検定『学科免除通信教育』機械保全科」
- 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」
第46話
について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。
締め切り迫る~お早めの申し込みを!
国家技能検定「学科免除通信教育」機械保全科
JTEXが実施する「認定職業訓練/機械保全科」は、職業能力開発促進法に基づき、
- 毎年10月開講
- 通信教育添削指導:6回のレポート(マークシート形式)提出
- スクーリング3日間:5・6月の連続する土曜日・日曜日の2日と7月初旬の土曜日の1日実施(面接指導・修了時試験を含む)
を行い東京都知事の公印の入った認定職業訓練修了書を授与、技能検定受検に際して学科試験免除の資格を与えるものです。
職業訓練短期課程 1級技能士コース
職業訓練短期課程 2級技能士コース
認定職業訓練コース ご受講の流れ
通信教育スタート
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2024年10月から2025年4月までに、レポートを6回提出
※60点以上が合格、59点以下は再提出
面接指導(スクーリング)出席
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2025年5~7月に開催される3日間のスクーリングに出席
修了時試験
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スクーリング最終日の午後に行われる修了時試験に合格
※100点満点中65点以上が合格点。
修了認定
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2025年9月下旬に東京都知事証明の修了証書が発行されます
鬼平犯科帳連載について
JTEXメールマガジンでは、石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」を1話ずつお届けします。息抜きにご一読いただければ幸いです。
作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。
第46回 本門寺暮雪
今回は池波の自選作の第4話「本門寺暮雪」(文春文庫9巻)を取り上げ、その概要と感想を述べてみたい。
正月の20日の朝。
やがて平蔵は1人騎乗して清水門の役宅を出発した。途中芝・
午後2時頃、平蔵は二本榎の細井家へ到着した。今日の細井彦右衛門は、去年11月に見舞った時より血色がよく、床の上に起き上がり、嬉しげに平蔵を迎えた。今夜は泊めてもらうつもりでと平蔵がいうと、尚更に夫妻が喜んだ。もともと両家は父親同志の親交が深かった。平蔵も少年の頃から細井光重によくなつき、義母の波津との不和に堪えかね、家を飛び出した時も二本榎へよく訪れたものである。細井光重は嫌な顔一つせず迎え、意見することもなく、2、3日泊って帰る時は小づかいを必ずくれた。今の平蔵が細井一家を何かと助けるのも過去の恩義を忘れないからである。細井家も後継ぎの幸太郎がまだ4歳であり、平蔵を頼りにしている。そんな平蔵が明日は池上の本門寺へ参詣いたそうと思いますといい、細井が今少し丈夫になれば御同道つかまつるのにと応じた時に、木村同心が薬を持って到着した。
他方井関が後をつけると、凄い奴は茶店を出て聖坂を下がり、三田4丁目、三田寺町を通り、三ノ橋を渡り、麻布へ入った。そして麻布一本松の長善寺の門前にある茶店「ふじ岡」へ入っていった。井関はその真向いにある増上寺・隠居所の中の木陰に腰をおろし、足を投げ出し、茶店を注視する。8年前に凄い奴に背中から腰にかけて切られたことを思い出す。どれ程待ったろう。「ふじ岡」が店先を掃き清めたりして店仕舞の支度を始めた。たまりかねた井関が
一方細井邸の客間では、井関がその凄い奴のことを平蔵に語り始めた。家名断絶の後、井関は母方の遠縁のいる大坂で小さな町道場を開いたが、荒稽古なので門人が集まらない。空腹に水ばかり流し込んでいた井関のところへ
午前9時。細井家の
池上村の本門寺は日蓮上人
石段の上にふわりと人影がさし、先頭の井関がその気配で番傘をあげて見ると、横なぐりの刃風を受け、番傘を掴んだまま石段を転げ落ち、気絶した。凄い奴だ。それが石段を走り下り、腰を落して
あわてた凄い奴に猛然と平蔵が体当りをした。凄い奴は石段を落ちて、横倒しになり、すぐ跳ね起きたが、大刀が手から離れてしまい、すぐ石段を駆け下って逃げる。形勢が逆転し、粟田口国綱の大刀を抜いた平蔵が追い迫り、逃げ切れぬと悟った凄い奴が総門で立ち止り、振り向き様に脇差で切りつけたが、平蔵は国綱で払いのけ、一合、二合と打ち合った後脇差を叩き落とし、凄い奴の胴を払った。平蔵は国綱をぬぐって
以上が概要であるが、以下感想を述べると、この小説では、平蔵が
次に昭和23年の夏、池波は作家・長谷川伸の二本榎の邸宅を訪ね、入門を許された。前年に池波の
最後に池波の師・長谷川伸は昭和38年6月に亡くなった。そのお通夜の日、2匹の愛犬が書庫の外壁のところに並んで、哀しげに泣き続けたそうである。その2匹の内の1匹が生んだ仔犬を貰って「クマ」と名付け、池波が飼った。池波の母は特に可愛がり、クマが重病になった時は、自室に入れた程だったが、昭和43年に死んだ(池波正太郎「ル・パスタン」文春文庫)。それから4年後の昭和47年にこの小説が書かれた。平蔵が柴犬を抱いて感謝する場面は実に感動的である。これで終わりかと思えば、次の小説「浅草・鳥越橋」で平蔵はこの犬にクマと命名して役宅で可愛がり、その後の小説「狐雨」、「犬神の権三」、「蛙の長助」でも平蔵がクマを可愛がる様子が描かれている。
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2024年8月8日