新講座開講 RPA入門~導入から運用まで/新企画連載:随想 鬼平犯科帳[第12回]

*2023年4月27日(木)

新年度がスタートし1か月が過ぎようとしております。
人の異動や組織変更など体制の刷新があったという方も多いのではないでしょうか。
気持ち新たに笑顔でご活躍のことと存じます。

本日は、

  • 新講座 「RPA入門~導入から運用まで」DX推進に不可欠な「RPA」について一から学べる
  • 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「鬼平犯科帳随想」
    第12話

ぜひ最後までお読みください。

2023年5月 新規開講講座 RPA入門~導入から運用まで

今やどの企業でもRPA を導入することが当たり前の時代に突入しています。社内の各部門でRPA を活用するようになるでしょう。
業務インフラが整備されることにより「働き方改革」が促進され、生産性も向上していくものと確信しています。これからはロボットにも仕事を任せ、人間はより付加価値の高い創造的な仕事を担うよう分業が進んでいくはずです。
ブラックボックスをそのままにせず中身を可視化して改善を行い、ロボット向けに定義することが必要になります。
本講座では、RPA の得意分野、不得意分野、導入に向けてのプロセスを学び、理解を深めることで、自分の仕事の生産性向上に真に役立つRPA を選択し、効果的に活用していきます。

DX 推進の鍵をにぎるRPA の基礎知識を身に付けます

DX の中でも先行して利用されているRPA について、理解を深めていきます。
RPA がパソコン作業の自動化ツールであることを踏まえ、どのように作業が変わっていくか、仕事自体がどのように変化するかを学びます。
そして、RPA の特徴・基本的な動きを学習し、RPA にできること・できないこと、得意分野・不得意分野を理解します。この理解を通して人間がすべき業務領域、ロボットにさせた方がよい業務領域を把握することができます。

RPA の導入に向けてのプロセスと課題を理解します

RPA をうまく導入するためのポイントを説明し,導入期間をフェーズに分け,それぞれのフェーズでの注意ポイントについても図表を使って解説します。機能別にRPA を類型化し,どのような観点で取捨選択すればよいのかを学んでいきましょう。

RPAの運用面での留意点や機能・業種別事例を学び、導入成功のコツを学びます

運用しながら精度を高めていく「運用のポイント」について学習します。想定されるトラブルを過去の事例をもとに紹介していますので,対応力を身に付けていきましょう。
多くの方は「ウチの会社では適用できるだろうか,どのような業務に適用すればよいのだろうか」と感じているでしょう。本講座ではさまざまな導入事例を分かりやすく解説しています。これらの事例をつぶさに見ていくことで,真の意味で生産性を高められることを理解しましょう。
 
 



編集担当より

「2025 年の崖」を前にして、私たちは時代の大きな転換点に立ち会っています。
これからはロボットに任せられる仕事はロボットに任せ、人間はより付加価値の高い創造的な仕事を担うよう、分業が進んでいくはずです。分業の舵取りをするためにも、本講座では概論ではなくRPA そのものを学ぶことを目的にしています。
DX時代を勝ち抜くためにもぜひともお役立てください。
 
 


鬼平犯科帳連載について

JTEXメールマガジンでは、石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「随想 鬼平犯科帳」を1話ずつお届けします。
息抜きにご一読いただければ幸いです。

作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。



第12回 兇賊

    平成18年2月17日にフジテレビで鬼平犯科帳スペシャル「兇賊」が放映され、久々に中村吉右衛門の鬼平や梶芽衣子のおまさを見て、とても楽しかった。
    この原作(文春文庫5巻)は、『炎の色』や『密告』と同じ本所・深川時代の鬼平にまつわる話だが、鬼平に対する思慕や恩義ではなく、怨恨から生まれた話である。

    一人働きの盗賊で、神田で居酒屋を営む鷺原の九平は、郷里・加賀からの帰り道、くりから峠で偶然鬼平の殺害を話す3人の男の顔を盗み見た。
    江戸へ戻ったある夜、店へ来た浪人が、客の嫌がる夜鷹を人並みに扱うので、九平は好意を抱く。ところがこの浪人が帰った後、外で争いがあった。2人の男が「鬼平を仕損じた」と言って店の前を通り過ぎ、それがくりから峠で聞いた声であった。外へ出ると、敵を1人倒した浪人がおり、後をつけると、火付盗賊改の役宅に入る直前、「おやじ、ご苦労」と言われてしまう。

    鬼平に知られてしまった九平は、すぐに知合いの居酒屋へ身を隠した。しかしある日、くりから峠の男の1人が客として店にやって来たので、九平は後をつけ、盗人宿を見つける。そこを見張っていると、もう1人の男が出てきて料亭・大村へ入っていった。数日後、盗人宿から武家の召使い姿の男が出てきて、途中侍姿の男と合流し、鬼平の役宅へ入った。その侍姿の男は二千石の旗本の用人と名乗り、主人と大村で会ってほしいと頼み、鬼平が了承するが、九平はそれを知らない。

    役宅を出た侍と召使いが大村へ入るのを見た九平は、もうこれで密偵の真似はやめようと思い、軍鶏しゃも鍋屋・五鉄へ入るが、人相書を見た密偵に逮捕され、役宅へ連行されてしまう。そこで鬼平が大村へ行ったことを偶然知った九平は、「長谷川様が危ない」とその理由を説明するのであった。

    一方、鬼平が大村の離れで会ったのは、旗本ではなく、兇盗・網切の甚五郎であった。網切は大村の人を皆殺しにして料亭を乗っ取り、昔悪事を行ったとはいえ自分の父親を殺した鬼平に、復讐しようとしていた。すぐに浪人が殺到し、弓矢が射込まれ、鬼平は小刀だけで数人倒して外へ出たが、すべてのがん灯が鬼平に集中し、絶体絶命となった。しかしそのとき、九平のおかげで改方の部下たちが馬で駆けつけ、鬼平はまさに九死に一生を得る。

    だが鬼平は、大村の全員を殺害した網切を許さなかった。約半月後、逃げた網切と2人の男がくりから峠へさしかかると、鬼平が部下と九平と現れ、網切は両腕を斬り落とされ、苦しみながら死ぬのであった。

    鬼平犯科帳がテレビで初めて放映されたのは、昭和44年10月7日のことであった。故松本幸四郎が鬼平を演じ、池波も脚本に手を入れたり、かつら等のアドバイスを行ったりして力を入れたので、この番組は大変な人気を呼んだ。

    ところで、中村吉右衛門が四代目・鬼平を演じる番組が始まったのは、平成元年7月12日である。池波は「5年間中村を待って番組を作った甲斐があった」と、『銀座日記』(新潮文庫)に書いている。また、7月17日の第2回の放送は、脚本を書いた大親友・井出雅人がその前日に急逝したので、涙でよく見えなかったとも書いている。なお、この親友の死を契機に、池波の体力、気力は衰え出したといわれる。

    番組の最終回「流星 鬼平があぶない」は平成2年2月21日に放送されたが、池波はそれがよかったことや食欲がないことを書き、これが『銀座日記』の最終回となった。




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2023年4月27日