2023年度(第2回) 機械保全技能検定の受検願書受付が8月28日(月)から開始しました。 /新企画連載:随想 鬼平犯科帳[第25回]

*2023年9月7日(木)

仲秋の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

本日は、

  • 機械保全技能検定【受検願書受付開始】のご案内
  • 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「鬼平犯科帳随想」
    第25話

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

2023年度(第2回)機械保全技能検定の受検願書受付が、8月28日(月)に開始しました!!

機械保全技能検定試験の受検申請受付が開始しました。
申請方法はインターネット申請と郵送申請と2パターンございます。
それぞれで締切日が異なります。

受検申請期間

インターネット申請
  • 2023年8月28日(月)10:00~9月29日(金)18:00
郵送申請
  • 2023年8月28日(月)~9月22日(金) 消印有効

技能検定受検の手続き

1.受検案内書の入手
  • 日本プラントメンテナンス協会のホームページより申請書をダウンロードしてください。
2.受検申請
  • 8月28日(月)~9月29日(金)or9月22日(金)まで
  • 日本プラントメンテナンス協会窓口で受付。
  • その後、受検資格審査あり。
  • 2017年度以降の当センター学科免除講座修了の方は受講者番号を記載してください。
3.実技試験問題の公開
  • 日本プラントメンテナンス協会より《電気系保全作業のみ》実技試験問題の公開
  • ※機械系保全作業は「出題例」として常時公開

上記1~3に関して、誤りがあった場合でも当センターでは責任を負いかねます。

実技試験実施日

2023年度の試験は次の日程となっています。

等級 作業 試験区分 試験実施日(期間)
特級 学科試験・実技試験 2024年1月14日(日)

学科試験(午前)・実技試験(午後)

1級 機械系保全作業 学科試験・実技試験
電気系保全作業 学科試験
設備診断作業 学科試験・実技試験
2級 機械系保全作業 学科試験・実技試験 2023年12月17日(日)

学科試験(午前)・実技試験(午後)

電気系保全作業 学科試験
設備診断作業 学科試験・実技試験
3級 機械系保全作業 学科試験・実技試験 2024年1月14日(日)

学科試験(午前)・実技試験(午後)

電気系保全作業 学科試験
1級

2級

3級

電気系保全作業 実技試験 2023年12月2日(土)~2024年2月25日(日)

期間内の土曜日・日曜日に実施

※上記以外に欄外の予備日設定あり

合格発表

2024年3月22日(金)に公表します。

合格発表は公式サイト(受検番号のみ)とマイページ(氏名、合否、得点など)でも公表します。

合格証書の発送

2024年4月22日(月)

学科試験・実技試験を受検して合格した(技能士合格の)方には、合格証書が交付されます。

認定職業訓練(技能検定学科試験免除コース)機械保全科 修了証書のご案内

2022年度機械保全科スクーリング及び修了時試験が先日行われ、合格された受講生の皆様おめでとうございます。

また、残念ながら不合格だった受講生も来年チャンスはありますので、諦めずに技能士合格に向けて頑張りましょう!

合格された受講生には9月20日(水)各企業担当者宛に東京都知事証明の修了証書が発行、発送されこれにより受講職種の学科試験が「免除」となります。

(証明書は全国で適用されます。)



鬼平犯科帳連載について

JTEXメールマガジンでは、石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「随想 鬼平犯科帳」を1話ずつお届けします。
息抜きにご一読いただければ幸いです。

作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。



第25回 鬼平犯科帳の源流

    池波正太郎は昭和62、3年頃

    鬼平の十手に光る冬の月

    という句を詠んだが、実は昭和39年そんな場面のある小説を書いている。それが『江戸怪盗記』(週刊新潮1月6日号)で、池波が初めて長谷川平蔵のことを書いた小説である。

    寛政3年、商家を襲い、婦女子を犯し、大金を奪う葵小僧一味が跳梁したが、火付盗賊改め方長官長谷川平蔵が巡回中犯行後の葵小僧を見付け、脳天を十手でなぐりつけ、気絶させて逮捕した。この夜は12月20日、月光が射していたとあるから、その瞬間キラリと光った筈である。

    なおこの小説では、池波はまだ長谷川のことを「鬼平」と書いていないし、また一人の「密偵」も登場させていない。

    次に翌40年、池波は再び長谷川のことを書いた小説『看板』(小説新潮夏季特別号)を発表する。

    ここでは鬼平犯科帳に出てくる本格の盗賊の守るべき三ケ条、

    一.盗まれて難儀するものへは手を出すまじきこと
    二.つとめをするとき、人を殺傷せぬこと
    三.女を手ごめにせぬこと

    が初めて書かれ、これを守る夜兎の角右衛門が登場する。

    寛政元年、その夜兎は町で女乞食が拾った大金を落し主に返えすのを見て感心し、料理屋で鰻をご馳走するが、女の右腕がないのは、七年前商家へ盗みに入った時に部下が三ケ条を守らなかったためと知り、また女が念願の鰻を食べたことに満足し、翌日死んだことも知り、長谷川に自首する。しかし夜兎は処罰されず、以後盗賊の動きを知らせる等長谷川のために働く。

    そして昭和42年、池波はオール読物12月号に小説『浅草・御厩河岸』を発表した。これが好評であったため、翌年の1月号より鬼平犯科帳の連載が始まり、第一話として『唖の十蔵』が発表されたので、この小説は後で第四話にされたが、実質的には鬼平犯科帳の第一話である。

    この記念すべき第一話に何故か私の郷里、越中生まれの盗賊が三人出てくる。まず卯三郎は越中伏木の生まれで、例の三ケ条を守る盗賊であったが、今は中風で寝たきりである。次に岩五郎は卯三郎の息子で、高岡で生まれ育ったが、結局父と一緒に働く盗賊となる。しかし火付盗賊改めの与力・佐嶋に父と共に逮捕され、その「手先」、「いぬ」となったが、『唖の十蔵』にも登場し、「密偵」と書かれる。最後の海老坂の与兵衛は越中生まれの三ケ条を守る大盗賊で、二人をよく知る。

    寛政元年、居酒屋をしている岩五郎は海老坂に今度の「おつとめ」で錠前はずしを頼まれ、承知する。その日が近づいたので、海老坂に心服する岩五郎も決断し、佐嶋と会う連絡をとるが、その直後おつとめは無期延期となる。だが佐嶋にはそうもいえず、結局密告した岩五郎は海老坂が逮捕された夜、一家あげて夜逃げをする。

    その気持がよく分かる長谷川は追手を押しとどめ、こういう。

    「岩五郎が越中のどこかの町で、中風の親父と盲目の義母と、女房と子と、安穏に好きなどじょう汁をすすってくれるような身の上になってくれることだな」

    池波はこの小説を発表する前、昭和42年8月に能登、高岡を訪ねている。能登から国道160号で高岡へ入り、海老坂の表示を見た時に盗賊の名が浮んだのではないか。また高岡では「新子泥鰌」といい、子指ほどの子供の泥鰌を鍋にして食べることを知り、岩五郎親子の好物としたのではないか、と思う。なお私はしんこ泥鰌をよく知らないが、少年時代井波でよく食べた泥鰌のかば焼は、今も忘れられないものとなっている。




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2023年9月7日