「機械保全(機械系)実技対策Webセミナー」のご案内 /新鬼平随想録[第6回]

*2023年10月19日(木)

秋晴れの陽気が心地よい頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、

  • 2023年度の1級・2級国家技能検定機械保全(機械系)実技試験対策Webセミナーをご紹介
  • 石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」
    第6話

について、ご案内いたします。ぜひ最後までご拝読いただければ幸いです。

「機械保全(機械系)実技対策Webセミナー」を
ラストスパートにご活用ください

2023年度の1級・2級国家技能検定機械保全(機械系)実技試験対策Webセミナーが10月より開講しました。
認定訓練として国家技能検定学科試験免除コースを長年にわたり実施してきた技能士育成のJTEXの実技対策Webセミナーです。
引き続き懸念されるコロナ禍の中、集合対面式の従来のセミナーに加えWebセミナーを充実し、受講しやすい料金設定といたしました。
ものつくり白書で若者の製造業離れが叫ばれる中、ものづくり日本を支えてきた国家技能検定「機械保全技能士」の活躍が今後ますます必要となります。

Webセミナーねらい

  • 基礎的な内容の理解を深めたい方、過去問の解き方がよくわからない、過去問を解いても現状でうまく正解ができない方向けに、過去に出題頻度の高い設問をピックアップして解説します。
  • Webセミナーで予習や復習をすることができるため、万全の試験対策ができます。
  • 自分の好きな時間に繰り返し視聴学習ができるので、苦手部分を確実に理解するとともに、合格に向けての知識を習得できます。
    会員企業受講料 1級:9,900円  非会員企業受講料 1級:15,400円
    会員企業受講料 2級:7,700円  非会員企業受講料 2級:13,200円
    視聴可能期間:2023年10月1日(日)〜2024年1月31日(水)


↓↓↓ 一部、Webセミナーをご覧いただけます。こちらからどうぞ ↓↓↓


機械保全(機械系)実技試験概要

近年における機械保全科(機械系)実技試験は、機械保全についての基礎知識がない方には非常に合格が難しい試験となっています。その理由として、問題と解答だけを覚えたとしても、試験で実際に出題される設問文章の言い回しや、数値、写真が異なった際に解けないケースが増えていることが挙げられます。

    試験日程
  • 1級実技試験日:2024年 1月14日(日)
  • 2級実技試験日:2023年12月17日(日)


↓↓↓ 概要はこちらからもご確認いただけます ↓↓↓


試験対策として、この機会に是非ご活用ください。



鬼平犯科帳連載について

JTEXメールマガジンでは、石岡慎太郎(JTEX理事長)による池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』をもとにした「新鬼平随想録」を1話ずつお届けします。息抜きにご一読いただければ幸いです。

作者の池波正太郎氏は19歳のとき(昭和17年)、小平の国民勤労訓練所(戦後の中央職業訓練所)に入り、萱場製作所で2年間、四尺旋盤を使って飛行機の精密部品を作り、そのとき体で覚えたものつくりの手順で、『鬼平犯科帳』を書いたといいます。
このように、この小説の背景は意外に深く、皆様もこの作品から学ばれる点が多いと思います。



第6回 妖盗葵小僧

    12話『妖盗ようとう葵小僧あおいこぞう』(『オール読物』昭和43年11月号。文春文庫2巻)は、平蔵が決断力を発揮する話である。
    寛政3年7月の夜、日本橋の文具店・京屋に、御用達先の大身・旗本の用人が殿様の御来駕を告げたので、手代が戸を開けると、盗賊一味が侵入し、4百両を奪った。届け出はなく、密偵の情報で平蔵が事件を内偵すると、主人夫婦の心中が起き、捜査に入る。手代はあの声は用人であり、主人夫婦の仇討をすると涙するが、用人が重病の床にあるのも事実であった。
    その内小日向・水道町の乾物問屋・小田原屋に、同じ手口で盗賊一味が侵入し、1人殺害、5百47両を奪う。改め方が捜査すると、手代はあの声は伊豆屋の大旦那というし、大旦那は否定する。これは声色を使う事件で、蛇(くちなわ)の時よりも難しいと直観した平蔵は、すぐ旗本屋敷と伊豆屋出入りの商人を調べたが、不審者はおらず、町奉行所にも嘲笑される有様となる。
    すると新黒門町の薬種屋・丸屋に、盗賊一味が声色なしで押し込み、2百80両を奪った。改め方に届け出た丸屋は、首領が葵の紋の黒紋付の羽織・袴であったというので、平蔵以下必死に捜査をするが、手掛りがなく、幕閣は平蔵もやきがまわったというし、老中・松平定信は各奉行所に逮捕指令を出すし、平蔵の顔は丸つぶれとなる。
    11月には巣鴨の資産家・島田家へ盗賊一味が声色なしで押し込み、2人殺害、8百20両を奪った。後年平蔵はこの時ほど苦しかったことはないと逑懐した。江戸町民は「葵小僧」と騒ぎ立て、幕閣では平蔵更迭の声が高まり、町奉行所は見返す好機と張り切る。
    12月には芝・神明前の硝子細工・千切屋に葵小僧一味が押し込み、50両を奪うと、平蔵の面にやつれが目立つ。
    明けて寛永4年の5月、今度は旅籠町の白粉紅問屋・村田屋に葵小僧一味が押し込み、5人殺害、百58両を奪う。幕閣は怒り、改め方を1人増員し、長官経験者が就任し、独自の探索を始める事態となる。
    6月に今度は、神田筋違御門外・料亭・高砂屋に、亀井戸天神前・料理屋・玉屋の料理人の声色を使って葵小僧一味が侵入し、50両を奪うが、届けは町奉行所に出された。しかし京屋の手代が連れてきた父親が玉屋の畳替えをした時、声色のうまい医者が料理人を呼び、料理を褒めていたという情報を平蔵に教える。早速料理人を呼び、医者の人相書を作り、用人と伊豆屋に見せると、2人とも出入りの貸本屋だという。翌日から改め方は殺気だった。
    しかし池の端仲町・小間物屋・日野屋に葵小僧一味が押し込み、3百両が盗まれる。届けがないので、誰も気が付かなかったが、7日後また一味が押し込んで78両を奪うと、日野屋は平蔵に救助を求める。平蔵は日野屋を護る約束をし、密偵に見張らせ、自らも変装して巡回すると、人相書の男がすぐ隣りの骨董屋・鶴屋佐兵衛と話をしているのを見付け、鶴屋も見張らせる。
    9月4日の夜、尾張の元芝居役者の鶴屋は、黒頭巾、葵の黒紋付に雨合羽を羽織り、辻駕籠に乗り、それに手下17名が合流し、神田佐久間町・傘問屋・花沢屋へ向かう。人相書の元役者が番頭の声色を使い、葵小僧一味が侵入した時、付けてきた平蔵と与力・同心7名が一味に殺到する。手下全員が斬り倒され、葵小僧は平蔵に逮捕されるが、同心1名が殉職した。
    取り調べに対し葵小僧は、押し入り先の被害を受けた女性の名を列挙するので、平蔵は被害者や家族への甚大な影響を考え、記録も取らず、即日処刑した。奉行所や幕閣から批難の声が高まったが、平蔵は「われら火付盗賊改め方は、無宿・無頼の徒を相手に、面倒な手続なしで刑事にはたらく荒々しきお役目。いわば軍政の名残りをとどめおるが特徴でござる。ゆえにその建前をもって此度の事件も処理いたした。もしも、それがいかぬと申さるるなら」火付盗賊改めを廃止されたらよかろうと、びくともしなかった。




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2023年10月19日