【VOL.1】新入社員の“これから”にスパイスを…

*2021年4月14日(水)

4月になり通勤途中で、入社式や新人研修等、スーツを着た社会人1年生であろう姿を多く目にします。社会人1年生というのが服装や表情、初々しさが感じられ、
心の中で応援している感覚にいつもなります。皆様の会社でも新入社員というフレッシュな風が職場に運ばれてきた事と思います。

私たちも入社した時は、右も左も分からない事ばかりで、全ての先輩がすばらしく思え、早く自分も皆さんのように仕事ができるようになりたいと願っていた事を
懐かしく思い出します。

新人にとっては、去年新人だった社員もベテラン社員もすべての先輩社員が、とても素晴らしい先輩に見え、話の1つ1つを100%受け止めてくれました。
その時の初心を忘れず、日々の行動に気を配り仕事に取り組まなければならないと、この時期必ず思います。

最近、教育責任者様がご自身の席に戻られる機会も多くなってきました。「新入社員研修お疲れ様でした。」とお伝えすると、
間髪入れずに「まだまだ、ここからだよ!」と新入社員研修が道半ばだとお教えいただきます。

そんな中、今年度の新入社員の皆さんの動向を確認することができました。早くもフォローアップの企画・検討に入られているようです。

新入社員研修の傾向とは

主なテーマ
  • 1.社会人としての心構え
  • 2.マナー
  • 3.会社の仕組み・ルール
  • 4.報連相
  • 5.コミュニケーション

※ストレスマネジメントの導入…
最近は「叱られることに慣れていない」という傾向があり、社会人になり周囲から注意を受けたりしたときに
対処ができないケースがあるようです。
様々な人間関係への対応力をつけることに時間を割かなくてはいけないようです。

実施日数
  • 1.1週間程度
  • 2.1か月以上
  • 3.2週間程度

※メンター制度:職場配属された後、メンター(ブラザー・シスター等)制度を実施している傾向が高まっているようです。

新入社員フォロー研修実施

入社半年後が大半(課題:モチベーション維持や配属先での悩みの解消)

最新トレンド「●●●●体操」の極意

最新トレンド「●●●●体操」の極意
マスクが当たり前となっている対面集合研修で、新入社員研修時に従来の
アナウンサー発声「あ・え・い・う・え・お・あ・お体操」に、
今年はプラスされ「い・う・い・う体操」を強化する傾向が高まりました。

発声のプロいわく、実は母音“い”が一番エネルギーを使うそうです。
コロナ禍でマスク生活が続いており、ついつい顔の表情筋をあまり使わず
会話が出来てしまうため、筋力が衰えてきているようです。

最近では、驚きの感情効果はプラスに捉えられますが、普段何気なく使う
「すごっ」「うまっ」等、言葉の影響で、しっかりとした発音をせずに伝えて
しまう弊害=当たり前の“い”抜き言葉が蔓延しています。

人の第一印象とは、メラビアンの法則にもあるように、
【視覚情報】(見た目、しぐさ、表情、視線)が約6割
【聴覚情報】(声の質や大きさ、話す速さ、口調)が約4割
といわれています。マスク生活で【視覚情報】が奪われている中、ひときわ
【聴覚情報】を意識し、先輩・上司に聞き取りやすい報連相ができるよう、
発声方法を強化しないといけない状況になりました。

口角を上げ・首の筋が張るようにしっかりと母音“い”を発声させることを
強く意識させることになりました。

新入社員研修の事務局として立ち合いをする我々の横で、教育責任者様が
新入社員の皆さんより真剣に「い・う・い・う」体操をされている姿はほっこり
する瞬間です。(こっそり首の筋がしっかり見えているのを確認しています!)
※※ちなみに表情筋で今注目されているのは“眉”だそうです!※※

新入社員との程よい距離感のコミュニケーションとは?

新入社員との程よい距離感の
コミュニケーションとは?
新入社員との関係構築は、一朝一夕にできるものではありません。
辛抱強くコミュニケーションをし続けていかなくてはいけません。
一昔前ならば、飲みに行ってプライベートの相談などをしながら
関係構築をしたものです。

しかし最近はコロナの影響もあり、そういったコミュニケーション形成は
嫌われるようになりました。そこで最近お客様からよくお聞きするのが、
日報等を活用したコミュニケーションのようです。
仕事内容や気づいた点を日報として報告してもらい、
さらに、そこに上司がコメントをつけていく形にすると、
自然なコミュニケーションをとっていくことができます。つまりは、
“業務報告にコミュニケーションをのせる”仕組みのようです。

最初から新入社員のマインドを捉えようとすると、すぐに面倒くさいと思われ
てしまいます。しかし、業務の報告という文脈の上にコミュニケーションを
載せられれば、自然と情報のやり取りがスムーズに行われるようです。

  • 1.まずはテンプレートを用意しましょう
    フリースタイルでは、個々人で差が出てしまいます。テンプレートを作り、
    書くべき項目を決めてあげるとスムーズです。テンプレートがあれば、
    新入社員は何を書けばよいか迷うことはありません。
  • 2.新入社員の考えや所感を記入させましょう
    本人なりの考察、調べてみたこと、気づいた点などを自由に書かせましょう。
    アイデアや業務改善の提案を発信できる環境にすることで、主体性のある
    社員を育てることができます。
次回は【VOL.2】新入社員の“これから”にスパイスを…
全人口の1/3を占める、世界の消費を担う“Z世代”とは?をお届けいたします

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2021年4月14日