新入社員の“これからに”にスパイスを・・・

*2022年3月29日(火)

あと数日でまだ着慣れないスーツに身を包んだ一団が、街に溢れ目に飛び込んできます。初々しさが伝わり思わず心の中で勝手に応援をしたくなるのではないでしょうか。

つい先日まで学生だった新入社員を受け入れて、企業人として育て上げることは、当の新入社員だけでなく、迎え入れる企業側にも緊張感と不安がともなうものです。

どう対処すべきか迷った時は「自身が新入社員だった時に、どう説明されたら仕事が覚えやすかったか」「ミスをした時、どう言われたら修正しようと思えたか」等自身が新人だった頃の気持ちに立ち振り返れば良いのですが、ついつい感情が冷静さを失わせてしまう事は気を付けなければなりません。

新入社員の時に、何を、どう思っていたのかを思い出せば、冷静なアドバイスもきっと浮かんでくるはずです。

2022年新入社員のタイプとは?

おそらく、学校の講義スタイルや就職活動の進め方に関して言えば昨年度の新入社員が過ごしてきた環境とあまり変化がないため、大きな変化はないと予想できます。

企業が今後も価値を創り出し、成長し続けていくためには、このコロナ禍でのオンライン時代を生き抜いてきた昨年度の新入社員から学ぶことが、新入社員を受け入れるうえでのヒントになると思います。

イマドキの特徴

    【コミュニケーションへの飢え・怯え】

    対面でのサークルやゼミは大きく制限された(ほぼオンライン)

    上の世代に壁があるのではなく、話しかけるきっかけが見いだせない

    【圧倒的!周囲からの承認欲求】

    「いいね!」 をもらうことに慣れている(もらわないと不安)

    努力・頑張ったことを承認してあげないとすぐに不満要因になる

    【”正解”探しの旅を継続中】

    みんなの前で間違った回答をしたくない意識がとても強い

    答えがない問いに対して決断しない・できない・言わない

    オンラインへの距離感の近さ】

    大学の授業・ゼミ・就活等がほぼオンライン化となった

    対面でのビジネスマナー等は伝えてないので身に付いていない

    【”個”を中心とする新しい価値観】

    会社で昇進するより私生活を充実させたい

    パートナーを大切にしながら働きたい

    【多様な価値観への慣れ】

    将来像や自身の価値観がハッキリしている人が多い

    他の人の価値観に対して私見やコメントを挟む人がいない・しない

指導のヒント

    【承認欲求への柔軟さ】

    相手が挑戦した時には、しっかりと相手の挑戦を承認してあげる

    承認の言葉を怠ると、「せっかくやったのに…」等すぐ不満要因になる

    【「ヒント」の提示~答えを自ら導き出すために~】

    自ら考え、場に相応しい言動に気付いて行動させる“知識や経験”のヒントを伝える。

    主体性を発揮させるべく自ら考えて“答えを決める”経験を増やしてあげる

    【“自分事”と感じられる伝え方】

    「自分自身のメリット(デメリット)」と感じてもらえる伝え方をする

    「この言動を継続すると、あなたが周囲にどう見られるのか」といった形でデメリットを伝える

    【価値観の伝え方】

    自分たちや組織の価値観を押し付けると簡単に心が離れる

    他者から価値観を強要されることは非常に嫌う

    【指導方法の変化】

    指導する対象を「価値観」ではなく「言動」にフォーカスする

    感情的に怒られると“理解できなくなる”“相手に心を閉ざす”(フリーズ状態)

2022年度新入社員が育った環境

新入社員が育った環境はどのようなものだったのでしょうか?

小学生時代~大学時代までを振り返ってみたいと思います。

    【子どもの問題に親が介入する時代 小学校低学年時代(2006-2008)】

    2007年の流行語大賞にノミネート「モンスターペアレント」です。

    学校に対して、理不尽な要求、苦情、文句、非難などを繰り返す保護者のことをモンスターペアレントと言い、社会問題となりました。

    【繋がることのへの価値観 小学校高学年時代(2009-2012)】

    2011年(12歳) 東日本大震災が発生し、「3.11」が流行語になった年です。

    昨日まで会っていた人と急に会えなくなるという現状を目の当たりにし、日々の大切さを痛感させられました。ボランティア活動が活発になり、思いやりや絆を大切にしようというメッセージが長い間数多く発せられました。反対にイベント事は自粛が続き、何となく楽しんではいけない雰囲気に包まれました。

    【YouTuberへの憧れ 中学時代(2012-2015)】

    2013年(14歳)オリンピック招致活動最終プレゼンで滝川クリステルさんが世界中に伝えた「お・も・て・な・し」が流行語になった年です。

    2012年度から全国の中学校で、ゆとり教育の学力低下が批判されたことを受けて、脱ゆとり教育を掲げて学習内容が見直され増えました。

    一方、2014年には「好きなことをして生きていく」というYouTube動画を目にする機会が多くなり、将来自分も好きなことで生きていきたいと漠然と思い始めた人も急増した瞬間だったと思います。

    【SNSで流行を作る 高校時代(2015-2018)】

    2016年(17歳)ピコ太郎さんの「PPAP」が流行語になった年です。

    当時の高校生のスマホ所有率は90%overとなり、ほとんどの高校生がスマホを持つようになり、大多数がLINEを使用することになった影響で「LINEいじめ」という問題が起きました。SNSでの狭い空間の中でのいじめは精神的な苦痛が大きく、ターゲットにならないように、自分の本音をあえて隠す傾向になりました。

    【新型コロナウィルスの激変 大学時代(2018-2022)】

    2019年(20歳)令和元年を迎え「令和」が流行語になった年です。若い世代のテレビ離れが顕著に現れるようになりました。インターネット広告費がテレビ広告費を上回りました。広告費は消費者が何を見ているかに大きく影響しているため、インターネットの使用時間が長くなったことが明確になりました。
    今までのSNSはTwitterやInstagramが主流でしたが、それに加えてTikTok等が誕生し、あっという間に利用者が増えました。大学ではテレビドラマの話より、SNSの動画で盛り上がることが多く、話題についてくために…様々な投稿を見なくてはならなくなりました。コロナ禍による自粛期間も重なり、インスタやYouTubeでのライブ等、オンラインコミュニケーションも盛んになりました。

今の時代に欠かせない感覚とは

最後になりますが、オンラインでの「面接~入社まで」を経験している今の新入社員にとって、本人達は五感で働く環境が全くイメージできていない状況です。

レジリエンス=「失敗してもいいからやってみよう」

という力を備えて、自己決定・自己決断ができることで幸福感が高まる経験を是非して欲しいと思います。主体的な挑戦をしていくためには、この“レジリエンス”は欠かせない感覚であると思います。

このような背景から今年度新講座を開講させていただきました。




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2022年3月29日