【これで合格!電験】科目別合格のためのアドバイス|JTEX 職業訓練法人日本技能教育開発センター

法人受講のご案内
花マルNet

受講者専用ページ

プライバシーマーク制度
SuperGrace

科目別合格のためのアドバイス

試験センターが実施する電験三種試験の意図を推測すると,「しっかりと学習した人」を合格させ,電気設備の保守監督を任せられることを前提に,合格基準点を設定しているように思います。

しかし,何といっても受験者にとって試験範囲は広く,学習時間の制限もあり,高い専門性と広い学習範囲から,すべてを学習することはとても大変です。したがって,合格基準点の60点以上に注目し,「100点を取るための勉強」ではなく「合格基準点を超えるための勉強」と考えて取り組み,確実に60点を取る学習をすることです。

60点に近づくためには,確実にB問題を解く必要があります。B問題を確実に解答できたとしたらA問題で解く必要のある問題数は格段に減少し,5題正解すれば合格となります。つまり,どんなことがあっても間違いなくB問題の1題は確実に解答する必要があります。

さらに,より効率的な学習をするために,

理解して記憶する→機械(文章問題)
ひたすら記憶する→電力(文章問題)・法規(文章問題)

と考えて学習に取り組むことも,合格への近道です。

やや乱暴ですが,これも受験のテクニックといえるのではないでしょうか。「広く浅く学習する分野」「しっかりと学習して理解をする分野」と絞り込む学習方法もあるのです。

note

◆[理論]

●計算学習のコツ

  • 「理論」の基本公式はしっかり理解する。
  • 実際には複数の公式を組み合わせて使う。

理論は計算問題が主体で,その比率は,計算:文章=8:2程度です。

必然的に計算問題に力を入れることになり,数学の知識が欠かせなくなります。

さらに理論は,電力・機械・法規など他の科目とも密接に関わっている全科目の土台ともいえる重要科目ですから,早く勉強を開始する必要があります。理想としては,理論をやりながら,法規(計算問題)・電力・機械などの他の科目を勉強していくことです。理論で使用する公式にそれほど複雑なものはありませんが,複数の公式を同時に使用するケースがほとんどなので,まずは基本公式をしっかり理解しましょう。

高度な微分・積分を用いる計算はほとんど出題されませんから,磁気回路や電気回路の計算(三相交流回路計算含む)に慣れておくほうがよいと思います。

とくに三相回路の計算はきちんとベクトル図が描けるようになっておくと(三相交流はベクトルを理解していないと計算問題が解けないことがある),後々エネルギー管理士(電気)の試験や電験二種へステップアップしたときにも,確実に活きてきます。

ベクトル図はなかなか描きにくいものですが,描けるようになっておくと,機械の勉強にも役立ちます。できれば,Y結線,Δ結線,V結線はもちろん,V結線の灯動共用方式の計算などがベクトル図を描いて解けるようになっておきましょう。

数字ではなく,RやCなどの文字だけを用いた回路計算の問題もよく出題されます。

計算問題は,くり返して出題されるものと,散発的に出題されるものがあります。くり返しの周期は,3年から5年程度です。そのため,くり返し周期の2倍に当たる10年程度を勉強すると確実に合格できます。

◆[電力]

●暗記学習のコツ

  • 電気の名称を暗記する。

電力の文章問題と計算問題の比率は,文章:計算=7:3程度です。
文章問題を押さえるためにも,電力機器の名称を覚える必要があります。暗記が進めば進むほど簡単になり,その後,計算問題にトライすることにより,比較的簡単に合格できます。

電力はとりあえず,その語句を覚えてしまうだけで解ける問題が数多くあります。

計算問題は発送配電分野の出題となりますが,こちらも範囲が広く,論述問題・計算問題のいずれも出題されます。水力は水力発電の論理出力や揚水の動力計算など計算問題も比較的多く出題され,論述問題は,水車の種類や特徴・用途,水力発電設備の構造,キャビテーションや水撃作用などの各種現象が出題されます。

火力は,ボイラの構造や石炭火力(歴史は古いですが近年見直されてきています)・石油火力・ガス火力の構造等,原子力では核分裂の連鎖反応の原理やPWRとBWRの違い,構成材料(反射材,減速材,冷却材,制御材……など)も覚える必要があります。つまり過去問題の中でよく出題される問題があり,たとえば送電の分野でいえば,鉄塔の種類(三角鉄塔や烏帽子形鉄塔)を覚えるよりも,送電線に起こる各種現象(スリートジャンプ・ギャロッピングなど)の発生原因や対策等を覚えた方がよいということです。

◆[機械]

●計算学習のコツ

  • 「機械」の計算問題はパターンがある。過去問題を繰り返し解くこと!
  • 「機械」の「電気機器」の直流回路で等価回路図を描けるようにし、回転機器の基礎(トルク、出力、損失)を押える。
  • 「機械」の変圧器の等価回路図を1次回路・2次回路を含めた形で描けるようにし、効0率問題を押える。
●暗記学習のコツ

  • 文章問題を暗記する。

機械は間違いなく電験三種の科目の中で最大の難関科目となります。
出題範囲が非常に広く,試験範囲を絞って勉強しないと,1年では受験準備ができません。いかにポイントを絞って勉強するかが,合格する人としない人との違いになります。

直流機,変圧器,パワーエレクトロニクス,自動制御,プログラム,フリップフロップ……など,覚えることが目白押しですが,とりあえず「機械の文章問題を暗記する」ことから始めましょう。機械には難しい専門用語が出てきますが,その意味はわからなくても暗記していくと,次第にその意味もわかってくるものです。

機械の計算問題はかなりパターンが決まっているため,くり返し解くことでわかるようになります。手順としては,まずはじめに,全問題中出題比率の高い,「電気機器」の中の直流機で等価回路図を自分で描けるようにし,回転機の基礎(トルク,出力,損失のあたり)を押さえます。以降,同期機や誘導機も同じ考え方で押さえることができます。

次に,変圧器の等価回路図を,1次回路2次回路を含めた形で描けるようにし,効率の問題も頻出するのでよく押さえることです。同時にベクトル図も描けると,理解の助けになります。誘導機では直流機で学んだ回転機の基礎が役立ち,等価回路的には変圧器と全く同じように描けるため,変圧器の知識も活かせます。

さらに,変圧器の二次側を短絡して,回転できるようにしたものが誘導機です。つまり,誘導機も学習する前からある程度の知識が身についており,これに交流回転機の知識(交流電源での回転機の回転数の計算など)を付け加えれば,誘導機もマスターできます。同期機は,誘導機で学んだ交流回転機の知識を活かせば,比較的理解しやすいと思います。

次に照明の計算,電気化学のファラデーの法則の計算問題,自動制御の簡単な伝達関数が求められれば十分でしょう。

◆[法規]

●暗記学習のコツ

  • 文章問題を暗記する。

法規の計算問題と文章問題の比率は,文章:計算=7:3 程度です。

文章問題(すなわち法令)を丸暗記すれば,合格できる可能性が高いということです。計算問題は,電力と重なる部分があるので,とりあえず法規は文章問題を暗記することを中心として,計算問題は置いておくのもよいでしょう。

それに,電力や機械の問題を解いていると,自然に法規の計算問題も解けるようになるというケースもあります。法律については,条文をよく読んでおけば解けるでしょう。また,施設管理は,比較的簡単な問題が多いので,問題の解き方に慣れておけば,十分合格点に達すると思います。

以下は,比較的出題率の高い条文です。

【電気設備技術基準】

第1条 用語の定義
第2条 電圧の種別等
第22,58条 低圧電線路の絶縁性能

【電気設備技術基準の解釈】

第12条 電線の接続法   第14条 低圧電路の絶縁性能
第15条 高圧又は特別高圧の電路の絶縁性能
第16条 機械器具等の電路の絶縁性能  第17条 接地工事の種類及び施設方法
第19条 保安上又は機能上必要な場合における電路の接地
第24条 高圧又は特別高圧と低圧との混触による危険防止施設
第28条 計器用変成器の2次側電路の接地
第33条 低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等
第36条 地絡遮断装置の施設  第37条 避雷器等の施設
第58条 架空電線路の強度検討に用いる荷重 第59条 架空電線路の支持物の強度等
第60条 架空電線路の支持物の基礎の強度等
第66条 低高圧架空電線の引張強さに対する安全率
第70条 低圧保安工事及び高圧保安工事
第111条 高圧屋側電線路の施設  第120条 地中電線路の施設
第143条 電路の対地電圧の制限  第144条 裸電線の使用制限
第156条 低圧屋内配線の施設場所による工事の種類  第158条 合成樹脂管工事
第159条 金属管工事   第164条 ケーブル工事
第165条 特殊な低圧屋内配線工事  第200条 小出力発電設備の施設